こんにちは。
3月15日で県立高校の二次募集は出願が締め切られました。
入試自体は3月18・19日中心に行われ、既に熊谷農業高校のように結果が発表になっている高校もあります。
ただ、大半の高校は明日3月21日を結果発表の日としています。
先の県立高校入試の結果発表の日から、精神的にも辛い日々を送ってきた二次募集の受験生ですが、それが報われることを祈ります。
さて、県北(熊谷市・深谷市・本庄市と寄居町)では倍率が1.00を超えたのは熊谷女子高校のみでした。
熊谷女子高校は最終的に7名の募集に対し、9名の出願がありました。倍率は1.29倍です。
その他当該地区では深谷高校が募集3名に出願3名で、倍率1.00でした。
その他の高校は募集に対し、いずれも出願者が下回ることになりました。事実上無風入試です。
熊谷女子高校の定員割れに対しては
・ 県北の少子化が一層進んでいる。
・ 全国的に見ても「女子校」の人気が低下している
等の理由が考えられます。
いわゆる旧制女学校の系列で、進学校でありながら、ここ数年で定員割れを起こした女子校としては
春日部女子高校・松山女子高校(東松山市)などが上げられます。
ただ、いずれの女子高もそれ以降は倍率1.00以上を確保しています。
また、熊谷女子高校は2月に現中学2年生向けの「学校説明会」を行っていますが、
こちらは予定の定員を超える申し込みがあったようです。
こうしたことから、来年度の入試については1.00を超える倍率に戻る可能性が高いかと思います。
現中学2年生で熊谷女子高校を目指す人は、今年の低倍率は一過性のものとして、学習を進めた方がよさそうです。
さて、全県では47校・88学科で二次募集が行われましたが、
この内、倍率が1.00を超えたのは上記の熊谷女子高校の他は
川口青陵高校・越谷西高校・草加西高校・新座高校・大宮東高校(普通科)・川越工業高校(化学科)
の6高校のみです。
また、ちょうど1.00に達したのは当該地区の深谷高校の他
大宮武蔵野高校・狭山経済高校(会計学科)のみです。
こうしてみると
・ 二次募集をかけた大半の高校は事実上「無風入試」になる。
・ 県北では少子化の傾向が強まり、二次募集が毎年続く高校が増えている。
・ 初めて二次募集をかけた高校については、その傾向が続くかどうかは翌年の入試を見ないと分からないことが多い。
県北でこの仕事をしている人間としては何とかこの「定員割れの高校が増えている」という傾向を止めたいという思いがあります。
「勉強しなくても高校は入れる」という考えは、その生徒さんの将来の可能性を狭めると考えるためです。
それでは本日はこの辺で失礼します。