夏休みも終了しましたが、この期間中の頑張りが2学期以降の成績伸長につながる人は多いです。
そこで今回から、夏休みとそれ以降の学習7.0成果が出て「中3の2学期からの成績が信じられないレベルで向上した受験生」についてお話します。
当塾の中3生は例年5~8名程度ですが、この中から例年1・2人は大きく伸びる人が出てきます。
そういった受験生の特徴を見てみると
・ 志望校をある程度まで決めており、自分がその高校に行く時のイメージを作っている
・ 高校でやりたいことを実現するために、学習習慣をつけて勉強に取り組んでいる
・ 同じ学年の友人と励ましあったり、時には息抜きをしたりと良い関係を築いている
・ キーポイントになる科目は国語なので、得意な人も苦手な人も国語の学習に注力している
これらの特徴は、一人当たり一つという訳ではなく、大抵の場合複数の要素が組み合わされています。
以下に具体的な生徒さん個人個人の成績の伸長具合と、その理由についてお話したいと思います。
まずは
「志望校をある程度まで決めており、自分がその高校に行く時のイメージを作っている」
からです。
では実際の生徒さんの成績伸長です。
Aさん 中2生7月模試 44.1 中3生最終模試 51.1 伸長 +7.0
Bさん 中2生7月模試 40.9 中3生最終模試 47.1 伸長 +6.2
上記の二人は同級生で、中2に進級する段階で「将来は福祉関係の仕事をしたい」という漠然とした希望がありました。
そこで、二人には県北の福祉科といえば・・・という「誠和福祉高校」の文化祭への参加を勧めました。
ただ「行ってみた。いいんだけど、通うのはちょっと遠いかな」というので
近場で福祉関連の学習が出来る「熊谷農業高校生活技術科」「寄居城北高校」のイベント参加を勧めてみました。
すると二人とも生活技術科の学習プログラムだけでなく、他の学科も含めた熊谷農業高校全体が大いに気に入ったようです。
「絶対にここに入学して、勉強したい!」という二人は、それまで以上にきちんと個人学習を開始。
また、気に入った熊谷農業高校の文化祭や各種イベントには翌年も必ず参加。
中3時のラストスパートも功を奏して、みごと合格を勝ち取りました。
こうして見てみると、この二人からは
・ 自分の志向・関心・学力に合致した高校を探すために、複数の高校を「実際に体験している」
・ その高校に入学した後のイメージをある程度きちんとした形で作っている
ことが、成績伸長の理由に上げられるでしょう。
さて、今回はこれで終了です。
今回から数回に分けてこのテーマでお話を続けます。