こんにちは。
今回は具体的に「国語」「社会」「理科」の予測と対策をしたいと思います。
【国語】
・ この数年で急激に難しくなったのは「3.論説文の読解」です。これは塾生の問題を解く様子からも判断できます。
・ その特長としてそれまではあまり見られなかった「異文化理解」「比較文化」等がテーマとして出されてきています。
・ また、もう少し前、過去10年ほどまでさかのぼると「IT&AI」「思考」「言葉」等のテーマも見受けられます。
・ 更に、今年度は学習指導要領も一新されて、各科目の教科書ともSDGS等が意識されたつくりになっています。
・ 従って論説文の読解問題が苦手な人は、このような分野の文章や問題文を読みなれておく必要があります。
・ 具体的には次のような作家の文章が良く取り上げられています。是非、これらの作家の書いた文章を使った問題を解いて参考になさって下さい。
永田和弘、齋藤孝、森博嗣、池内了、内山節、高階秀爾、鷲田清一など
・ 「2.文法」も難度が上がっています。「動詞の活用」「助動詞の区別」「主語ー述語の関係」等知識で解く問題が出ているためです。
・ 従って、その対策は「基本的な文法事項」を再確認することです。文法が苦手な人はテキスト・問題集の見直しが必要です。
【社会】
・ 社会で得点を上げにくい分野は、塾生を指導してきた経験上「公民」の人が多いように思われます。
・ 公民は中3の2学期から中学校での学習が始まるので、「政治」「経済」「国際関係」と範囲を一通り学習するのが精一杯になっている事が原因と考えられます。
・ また受験生も「地理」「歴史」は1・2学期から復習しているものの、「公民」まで手が回らない人が多いのも塾生の学習状況から読み取れます。
・ そこで、入試前にもう一度「公民」をしっかり復習することをお勧めします。
・ 特に昨年はコロナ禍で「経済」「国際関係」は出題なしでした。今年の入試ではこの分野が取り上げられる可能性は高いでしょう。要復習ですね。
【理科】
・ 理科で「苦手」「得点が取れない」とほとんどの塾生が声をそろえて言うのは「4.物理」です。
・ 「力」「運動とエネルギー」「電気」等「目に見えない現象」を「計算を使って」追及するので、数学が苦手な人にはなかなか対応が難しいですね。
・ そこで「物理は全くダメ」という人は「取り敢えず基本問題に対応できるようにする」と目標を変えた方がよさそうです。
・ 問題集でも「応用問題」「入試実戦問題」が解けるようになどど欲張らずに「基本問題」「標準問題」などが解ければOKとするのです。
・ こうすれば「手も足も出ない」状態から「全部は無理だけど基本的な問題には対応できた」となります。あとは他の分野でリカバーすればいいのです。
・ さて、昨年度の入試では社会同様、中3の後半部分が入試には出題されませんでした。具体的には「運動とエネルギー」「天文」「生態系」等です。
・ そこで大問2以降の各分野でこの数年の出題内容について記載しておきます。
<地学>2017年 地震 2018年 天文 2019年 火山岩 2020年 気象 2021年 地震
<生物>2017年 動物・循環機器 2018年 遺伝 2019年 菌類 2020年 植物・光合成 2021年 動物・運動機能
<化学>2017年 化学変化 2018年 化学変化(燃焼) 2019年 化学変化(化合と分解) 2020年 イオン 2021年 イオン
<物理>2017年 運動とエネルギー 2018年 電気(磁界) 2019年 力 2020年 音・電気(電磁誘導) 2021年 電気(電力)
さて、次回は「学力検査問題 英語と数学」について考察します。
尚、この件については以下の動画にても解説しています。