「全国学力テスト」分析結果を検証する ③ 学習以前の問題として

10月になり、学習にスポーツ・文化活動にもってこいの季節になりました。

とは言え、先日10月1日の真夏日には「まだなのか」とあきれた気持ちになりましたが。皆さんも体調管理には十分ご留意ください。

 

さて二回お休みした「『全国学力テスト』分析結果を検証する」を再開します。

今回は第3回目になりますが、第1回目の際のお話を詳しく進めたいと思います。

 

分析結果には今回(平成30年度)だけでなく、5年前の平成25年度の結果と照らし合わせて、生徒の学力が高い傾向にある家庭環境を示しています。

ただ、今年度だけで40項目に近いものが上げられており、平成25年度の調査との共通項目も20を超えています。

しかも、箇条書きで羅列されているだけなので、なかなか理解しずらい面があると思います。

 

そこで、当方の私見により、いくつかのカテゴリーに分類して、さらに同じような内容を含むものは統一して表記することを試みました。

以下がその結果ですが、一度目を通していただければ幸いです。

 

 

「家庭環境と子供の学力」

 

1.保護者から児童へのメッセージ

・自己肯定感を育成するため、長所をほめる

・計画的な学習を勧める

・時間制限等、テレビゲーム・携帯電話利用のルールを設定する

・高い学歴を期待することを知らせる

・他者の気持ちを理解する人になることへの期待を知らせる

・自分の意見を明確に表現することへの期待を知らせる

 

2.児童の生活習慣のサポート

・定時の起床・就寝、毎日の朝食を促す

 

うーん、こうしてみると「勉強しなさい!」という以前に「きちんとした生活」「節度のある暮らし」によって「徐々に大人への成長を促す」というポリシーを持ったご家庭が、お子さんの家庭学習をする気持ちのベースを育んでいると言ってもいいのかもしれませんね。

 

さて、そんな保護者の方が「学習意欲を高めるために、どのように好奇心を刺激しているのか?」「学校等、外部機関との関係はどのようにしているのか?」「保護者の方自身の日頃の『学習状況』はどのようになっているのか?」については次回にお知らせしたいと思います。

 

それでは今回はこの辺で失礼します。

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