こんにちは。
もう冬休み間近。
「ここで最後の勝負をかける」
という受験生も多いでしょう。
そこで今回はそのような受験生に
「今までの失敗した学習方法を見直して、それを成功に変換する」
為に、この冬休み期間から私立高校入試までの実践法をお話ししたいと思います。
これを実践した受験生の例を上げておきます。
Aさんの場合
これまで数学では一度も破れなかった偏差値50に到達。志望校判定も合格圏に入ってきました。
Bさんの場合
2学期以降の北辰テストで偏差値40代前半をうろついていましたが、今回はもう少しで50到達が見えるところまで来ました。
9・10・11月の北辰テストの平均と比較すると5ポイントのアップです。
ではこの二人は何を行ったのでしょうか? 答えは
「小学校の算数ドリルを復習した」
ことです。
「いまさらそんなの」「遅すぎない?」という声が聞こえそうですが、実際は違います。
一言でいうと
「算数の知識は中学数学の基礎」
だからです。
分数や比、単位量、面積・体積、比例と反比例などは小学校で基礎を学習したうえで、中学校でさらに深い学習をします。
ですから
「小学校の算数が分かるようになれば、中学校の数学もわかりやすくなる」
という事になります。
これは算数>数学だけでなく、他の科目にも影響があります。
例えば
「社会科の地理で概数を使って簡易的に計算が求められる」ことがありますし、
「理科の化学・地学では比例のグラフの知識が必要」な場合があります。
それに関連して、理科や社会の文章題・記述論述問題が苦手な人は、小学校からの国語の文法の知識が弱い場合が多いです。
従って、そのような人には
「小学校からの国語の文法の復習」
をお勧めします。塾にあるドリルや各種問題集を参考にしてもいいですし、市販の教材を実際に見て購入してもいいですね。
当塾でも理科・社会の論述問題が壊滅的だった生徒さんと、秋口からマンツーマンで「小学校からの国語の文法」を学習したところ、
偏差値55に届かなかった国語・理科・社会が二学期終盤に60を超えて第一希望の女子高にみごと合格したという事もありました。
文の構造が掴めるようになったことで、
「問題文や問題の意味が正確に分かるようになった」
ことが大きかったですね。
また、自主学習でも
「教科書や参考書の解説がよく分かるようになり、学習の効率が上がった」
という感想を言っていました。
こうしてみると
小学校の算数・国語の文法を見直す学習で
「学習内容の理解が深まり、対応できる問題が増える」
人は少なくないと言えるでしょう。
成績が伸び悩んでいる偏差値50前後、あるいはそれ以下の受験生の方々には
冬休みの時間があるときに集中してこうした
「基礎の基礎からの復習」
も一つの選択であるとお勧めします。