こんにちは。
小6の皆さんはあと半年余りで中学生になるわけですが、ここにきて算数の文章問題が急に難しくなってきたと感じる人が多くなっていると思います。
ではどうしたら「難しい」「分からない」文章問題が解けるようになるでしょうか?
トトロ先生が考える3つの点について共に見ていきましょう。
1.答えを出すために何が必要で、どう使うのかを考えよう。
2.単位をそろえて同じテーブルの上で考えよう。
3.分数は割り算と掛け算を同時に行うことだと理解しよう。
ではまず「1.答えを出すために何が必要でどう使うのかを考えよう」の例題を用意しました。
この問題にはいくつの式が必要なのかを考えて読んでくださいね。
では実際にあるミスの例を上げておきます。
4X3=12円 う~ん、どう考えても安すぎますね。
2000-800=1200円 どんな「超高級トマト」なんでしょうか?
4+3+3+2000=2010円 個数とお金を足してどうするんでしょうか?
こうしてみると誤答している人は「とりあえず式はテキトーで」「数を当てはめれば何とかなる」という勉強をしてきたことが分かります。
ところが、この問題を以下のように変更すると誤答していた人のほとんどが解けるようになります。
例題1)(略)
①.トマトは全部でいくらでしたか?
②.今回買ったトマトは全部で何個でしたか?
③.このトマト1個の値段はいくらですか?
解答例① 2000-800-1200円
解答例② 4X3+3=15個
解答例③ 1200/15=80円
この問題を解くには「全部の値段/全部の個数」という「1個の値段を出すには何が必要で、どう使うのか」という考えがきちんとできるかがカギになります。
ですから、この問題を「一つの式だけで答えを出そうとした」あるいは「四則計算をテキトーに使った」人は小4の文章問題の復習からやる必要があります。
というのも小4あたりから、このような複数の計算式を使った文章問題の割合が増えてくるからです。
このように文章問題の答えを出すには「何が必要で、どう使うのか」という思考のトレーニングが必要不可欠です。
そしてこれは国語の読解問題や理科・社会の論述問題にもつながっています。
従って、現時点で文章問題で苦戦している人には出来るだけ早く問題集等での復習をお勧めします。
算数のみならず他の科目にも影響があるからです。
という訳で「こうすれば解ける! 小6算数の文章問題」の第1回目をお送りしてきました。
次回は「単位をそろえて同じテーブルの上で考えよう」についてお話しします。