ここで間違っているよ「国語」

こんにちは。

進級・進学おめでとうございます。

 

さて、先週のブログ記事に続き、国語のお話です。

今回は具体的なミスについて考察したいと思います。

 

通常授業や春期講習会で多く見られたのは、やはり英語でのミスでした。

という訳で英語からお話します。

 

例題1)次の文を英語に直しなさい。

「ケンと私は今日、公園でおいしいハンバーガーを食べます」

 

正答例)Ken and I eat delicious hamburgers in the park today.

誤答例1)ken and I today in the park delicious hamburgers eat.

* 日本語の順番に英語を置き換えてしまっている。

誤答例2)Ken eat I delicious hambuergers today in the park.

* 主語は「ケンと私は」なのに動詞playで挟んでしまい、バラバラの構成にしている。

誤答例3)Ken and I eat hamburgers deliious the in park today.

* 「形容詞+名詞」「前置詞+冠詞+名詞」の語順がキチンと書かれていない。

 

どうでしょうか?

このようなミスをするのは「学習量が少ない生徒さん」によく見られます。

特に問題なのは「そのミスを長く続ける傾向が強い」ということです。

 

なぜこのようなことが起こるのか?

それは「全体的な学習量が少ない=国語の学習量が少ない」ことに起因しているからです。

 

どういうことなのでしょうか? 上記の例題の場合、

日本語では「主語+修飾語+修飾語+修飾語+名詞+(述語)動詞」のように言葉が並んでいます。

しかし英語では「主語+動詞+目的語+場所+時間」の並び方が基本なのです。

 

一言でいうと

「英語と日本語では語順が違う」

という事になります。

 

国語の学習量が少ないと「主語+述語」「修飾語の位置」「時制」に無頓着な文を書くケースが多くなります。

こうした基本的な話し方、書き方が身についていないと「英語と日本語の語順の違い」を理解できないからです。

 

それが顕著に表れるのは中2のto不定詞の副詞的用法と形容詞的用法以降の学習です。

 

例題2)次の文を英語に直しなさい。

「私は昨日、映画を見るために東京に行った」

正答例)I went to Tokyo to watch movies yesterday.

* 英語は重要な事を先出しするので「私は東京に行った、英語を見るためにね、昨日に」と構造が出来れば文句なし!

誤答例)I yesterday watched movies and went to Tokyo.

* 上記のような英語の語順が理解できていないので、日本語と同じ語順にしてしまっている。

 

to不定詞は「2つの意味ある文を1文にした構成」ですから「主語・動詞」の把握は、それまで以上に重要です。

 

ですから新中2・3生の人で、英語が苦手な人は「英語と国語を同様に復習すること」が必要です。

また新中1生の人も「日本語の語順がきちんと理解できているか」の確認が重要でしょう。

 

という訳で、今回のブログは

「英語の理解を深めたのであれば、国語を見直せ」

という事で締めくくりたいと思います。

 

次回は他の科目と国語の関係を記したいと思います。

それでは。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です