前回に続き「期末試験~冬休みまでの受験勉強」について話します。
今回は
もしも余力・余裕があったら
という前提ですが、
「三学期の予習をしてしまおう!」
という提案です。
これによって
中学校の授業をこれらの内容の復習の時間にして、入試本番までにしっかり知識を定着させる
ことが可能になります。その分
こうした内容の問題に対して余裕を持って対応できる
ことになります。
他の人に比べて大きなリードを取ることが出来る訳です。
もう少し具体的に見てみると・・・、
二学期期末テストで英語と国語は中学校の学習課程をほぼ終了しています。しかし他の科目は以下の内容がまだ残っているケースが多いです。
・ 数学 三平方の定理・標本調査
・ 理科 天文・自然と人間
・ 社会 経済・国際関係
以上のような項目ですね。
さらに科目の項目を細かく見みると
数学の「三平方の定理」は「中学数学最後の難関」「高校数学の基礎になる内容」で、特に応用問題等での出題率が高くなっています。また標本調査は基本的な問題でよく取り扱われます。
理科の「天文」は埼玉県公立高校入試の大問3地学で頻繁に出題されますし、そうでなければ大問1の各分野の総合的な問題での出題があります。また「自然と人間」は最近のSDGSを意識したエネルギーや放射線の問題が大問1でよく出題されています。
社会の「経済」は少子高齢化社会を踏まえた財政、「国際関係」では為替相場、国際連合の活動等の内容での出題があります。
では、どのように学習を進めたらいいのか?
「まだやっていない内容を自分だけで勉強するなんて難しそう」と思うかもしれませんが、これまでの受験勉強と変わりません。
つまり・・・、
①教科書や自主学習用のテキストを読んで内容を把握する。
②テキストや問題集を使って、理解したかどうかをチェックする。
③間違った箇所を復習する。どうしてもわからない場合、塾や学校の先生に質問する。
こうして中学校の学習内容を全部終了してしまう訳ですが、それはどのような結果につながるでしょうか?
かつて、このことを実行した2人の受験生の例を上げておきます。
ケース1)A君
中3進級時は、模試偏差値は50足らずだったのに、自主学習用テキストをフル活用。12月の模試では58まで上げていました。
中学校の先生から「内申書が低い。第一希望の本庄高校は厳しい」と言われましたが、冬休み終了直後にテキストの自主学習を終了。
年明けの最後の模試は偏差値60を超えて、本番でも力をいかんなく発揮して合格!
現在は学習院大学を経て、埼玉県の公務員として活躍しています。
ケース2)Bさん
自分でしっかりペースを守って学習するタイプ。また、分からない箇所をしっかり質問して解決していたので、文句ない高校受験生としての生活を送っていました。
そんなBさんは「自分のペース」で期末テスト後に予習を実施。私立高校入試の前1月20日までに自主学習テキストを終了。
第一希望の熊谷女子高校に合格し、その後「構内模試で一位になった!」という嬉しい報告をしてくれました。
いかがでしょう。
あくまでの「余力・余裕があれば」という前提になりますが、
「期末テスト~冬休みに三学期の予習を行う」ことは効果大ですよ。