では、ちょっと古くなりますが、次の参考書を紹介します。
石原千秋著「小説入門のための高校入試国語」「評論入門のための高校入試国語」NHKブックス
前者は「成長」「父と子」「母と子」「老人と孫」「兄弟」「大人と子供」「友情」「いじめ」、後者は「自己」「言葉」「時間」「自然」「科学」「比較文化」「社会」「情報」というテーマ別の問題を取り上げて、「このテーマの入試問題はこのように読んで、問題を解く」ということを解説しています。
これは高校入試の国語の参考書・問題集としては画期的なことでした。
それまでは「最初からきちんと読んで、作者の言いたいことを読み解く」のが国語の読解問題に対する学習法でしたから。
作者の石原千秋氏は現在早稲田大学大学院教授ですが、ご自身の息子さんが私立中学校受験をされるときの顛末を書かれた「秘伝!中学国語入試国語読解法」をはじめ受験国語等についても多くの著作を出されています。
ここ数年、埼玉県の公立高校の国語の入試問題、特に論説文の難度が急激に上がっているのは塾関係者や中学校の先生の共通認識と思います。
それに対応するには、この2冊が示すような「二項対立を見る」「全体を1つの文でまとめる」という手法が有効であり、読解問題を解くカギになるでしょう。
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