今回は「高校の説明会やオープンスクールでは、どんな話を聞いて、何を質問すべきなのか?」について書いてみたい。
さて、その前に。私の友人で会社の人事関係の仕事をした人がいるが、彼が言うには「新卒でも中途採用でも、新しい人材を募集する時に、見るのは二点だけ。一つは自分自身の自己分析が出来ているか。二つ目は人生設定をどうしているのか」という事である。
さすがに15歳の高校受験生にこれだけの事を求めるのは難しい。しかし、上記の二点は中学3年生にも当てはまるケースが見られるのと思う。
例えば「自己分析」という観点からは、自分の性格・長所・志向を再確認して「今、話を聞いている高校では、自分の可能性をどう伸ばすのか?」について考えることができるし、「人生設定」の面からみてみれば「この高校を卒業してからの進路は自分の志向に合致しているか?」が最重要課題になる。
よって「現在の成績表の数値では、その高校のどの位の位置にいるのか?」「卒業後の生徒の進路、特に自分の指向の場合、どのような進路指導をしているのか?」「部活動など取り組みたいものがあるが、その高校ではどのような位置付けにあるのか?」などのポイントが多くの受験生の中に浮かび上がってくると思う。
言わば説明会やオープンスクールでの質問は入試に於ける面接試験である。ただし、試験官は中学3年生と保護者の方々。受験生は高校サイドになっている。立場は違えど、準備や真剣さが必要なのは入試本番と同じ。事前にしっかりした用意をして臨みたいところだ。
という訳で、三回に渡り志望校選びのヒントを書いてみた。さて、中学3年生は今週後半に最後の部活動の大会がある。ハードな練習に耐えた塾の中3生の奮闘を願うばかりである。
追記 保護者の方々へ
説明会やオープンスクールでは、もう一つ確認をお願いしたいことがある。それはその場に集まっている他の受験生や保護者の方々の様子、雰囲気である。
その中の少なくない人が同じ高校の保護者会を構成することになるが、それはあなたにとっては自然で、それを許容できるかという点はなかなか大切なポイントになるのではないだろうか。