こんにちは。
今回は
「志望校に効率的に不合格になる方法?」
についてお話しします。
これを読んで
「学習塾のブログで書くテーマじゃないでしょう!」
「真面目に言っているんですか?」
などの声が聞こえそうですが、話を続けます。
さて志望校に不合格になるにはいくつもの要因がありますが
「自主学習を全くしない」
ということが最大の要因ですね。
ただこれは生徒さん、保護者の方、みなさんお分かりと思います。
そこでその他にどのようなことが要因として考えられるか?
私が考える最大の要因は次の通りです。
『自分の学力水準とかなり差がある上位の高校を受験する』
これは当然と考える保護者の方、中学生は多いのではないでしょうか。
しかし、実際には次のような質問をされる保護者の方も多いのです。
「先生、この地区で一番難しい/偏差値が高い高校はどこですか?」
「A高校とB高校では、どちらの方が(学力的に)上なんですか?」
「この地区で東大に一番合格者を出しているのは、どの高校ですか?」
こういったご質問の背景に
「子供の将来を考えると、出来れば高学歴を確保することで、安定した人生の基盤にしてほしい」
という、保護者の方々の気持ちがあるのはよく分かっているつもりです。
ただそのことが、お子さんに精神的なプレッシャーを与えたり、あるいは学校や塾に拙速な成果を求めたりするケースも多々あります。
ここで一つ実例を上げておきます。
かつて在籍していたAさんという生徒さんがいらっしゃいました。
Aさんの保護者の方からは「ウチは地域の一番校に入れたいんです」というリクエストを受けていました。
ただ、Aさんは数学がかなり苦手なので「数学の基礎学力を身に着けるまで、長い目で見て下さい」と伝えていました。
しかし、保護者の方は「早く成果を出してほしい」と考えて、当塾から他の塾へ移っていかれました。
その後、高校受験のシーズンとなり当塾のBという生徒さんが地域一番校を受験したときに「Aさんもいたよ」と話をしてくれました。
「そうかあ、じゃあ苦手な数学は克服できたんだ」と私が言うと、Bさんは「学校の数学はいつも苦戦していたよ」と伝えてくれました。
結果、Bさんは第一希望に合格しましたが、Aさんは残念な結果だったようです。
個人的には「毎日1時間以上の学修で数学の学習で、入試までに克服する可能性は50%」と判断していました。
そうなると必然的に「志望校の変更」というテーマが出てきます。
Aさんと保護者の方は「話し合い」をされていたのか?
今では推測でしかありませんが、おそらくされていなかったと思います。
実際、私立中学校の受験生の中には「受からない」ことを承知で超難関校を受験する人がいます。
「オリンピック受験」=「参加することに意義がある」のだそうです。
確かに「高校は人生の通過点」と考えれば「オリンピック受験」など上記のような受験も方法の一つです。
ただ「人生の通過点」であれば、生徒さんの志向・目標・それに対する現状等を考えた方が、充実した高校生活になるのは明白と思います。
という訳で、今回は「志望校に効率的に不合格になる方法」についてお話ししました。
尚、この内容は下記の動画でも解説しています。