意外と知らない!? 埼玉県高校入試事情

今回は「埼玉県の公立高校入試事情」についてお話ししていこうと思います。

保護者の方から、比較的頻繁に「最後の一人で複数の生徒が同じポイントで並んだら、誰が合格するのか?」という質問を頂きます。

それに対する答えは

「並んだ全員が合格する」です。

次のデータをご覧ください。

 

2012年以降の入試で特に募集定員を上回った合格者を出した高校の一覧です。

 

これでお分かりのように

「毎年、募集定員よりも実合格者が多い高校がある」

ということです。しかも、上記のデータは代表的な高校のみのため、実際は例年30以上の高校が募集定員以上の合格者を出しています。その理由は

「内申書と入試のポイント合計で、最後の一人が複数の場合、全員が合格するから」

に他ありません。従って、ここから受験生に大切な心構えは

「最後の最後まであきらめずに問題に取り組むこと。自主学習もテストも全集中!」

ということです。昨年11月24日のブログにも書きましたが、「最後まで悪あがき」をしてください。

 

 

では、もう少し具体的にお話ししましょう。この時期に必要なことは

「現時点から、どのようにテストの得点に上乗せが出来るかを考える」

ことになってきます。

 

苦手な科目・分野のある人の場合、

「何とか最低限の基本問題は解けるようにする」

ことはこれからの時間でも可能です。

 

また、得意な科目・分野については

「陥りやすいミスを極力減らして、更なる高得点を目指す」

ようにすればいいのです。

 

そのためには

①.自分の得意・不得意な科目・分野を再確認して、どうすればそこに上乗せが出来るかを考えた学習計画を立案し、実行する。

②.恥も外聞もかなぐり捨てて、先生や理解が進んでいる友達に教えてもらう。

事が必要です。

 

こうして現時点の得点に上乗せが出来れば、また一歩合格に近づくことが出来ます。

残り少ない時間、悔いの無いように過ごしたいですね。

 

 

 

さて、以下は「内申書」と「入試の得点」について基本的な実情を列挙しておきます。ご参考になれば幸いです。

 

・ 内申書は9科の合計で決まり「3科だけ」「5科だけ」という評価はない。

 

・ 中学校での各学年の成績の比率をどうするかは各高校が決定する。>傾向として「中1・中2・中3」=「1・1・2」とするケースが多い。

 

・ その他の項目として「資格」「部活動」「生徒会活動」等があるが、「何を」「どれほど」ポイント化するのも、各高校が決定する。

  >一概に「OO検定O級」「部活動で全国大会出場」だから有利、とはいえない。

 

・ 定員の70~80%を1次選抜で、残りを2次選抜で選んでいく(一部3次選抜を行う高校もある)。

 

・ ほぼすべての高校が1次選抜と2次選抜では「内申書」と「学力テスト」の比率を変えている。

  >普通科等進学校は2次選抜では「学力テスト」重視が圧倒的に多い。専門学科の高校は2次選抜では内申書重視の傾向が強い。

 

なお、この件については以下の動画でも解説しています。

 

 

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