こんにちは。それにしても台風19号は各地に酷い爪痕を残しました。
被災した方には心からお悔やみ申し上げます。
当塾は関東平野の北部にあり、大型河川からは距離もあるので「洪水には無縁だろう」と高を括っていたのですが・・・。
それでも信じられないほどの雨が降り、中には「避難勧告が出たので、一晩家を空けた」という塾生もいました。
ところで、2016年6月に始めましたこのブログですが、先日遂に4万HTに到達しました。
「書きたいことはたくさんあるけれども、読んでくれる人はいるのかな?」と思って開始したこのブログですが、保護者の方から「読んでますよ」と声をかけられたり、「先生、・・・の件なんかどうでしょうか?」とヒントを戴いたりして続けることができました。
改めてお礼を申し上げると同時に、今後も読んでくださる方に有益な情報を提供したいと思っています。
さて「抽象的な思考力強化のために」という本日のテーマですが、それについてお話しする前に塾の状況についてお知らせしたいと思います。
当塾では国語教育に注力していますが、小・中学生のいずれも国語の時間の冒頭に「漢字テスト」を行っています。
中学3年生には高校受験に出やすい感じを頻度順に、中学2年生以下の生徒さんには教科書の漢字を先取りする形で学習するものでした。
それを、中学3年生は8月から、中学1・2年生は今月から内容の変更をしました。
具体的に言いますと以下の通りになります。
・ 中学3年生は「高校入試の頻度順」という基本方針は変わらないが、四字熟語・対義語・類義語まで学習を広げる。
・ 中学1・2年生は教科書の先取りをやめて、中1は漢字検定4級相当、中2は3級相当の学習をする。中3同様に四字熟語・対義語・類義語まで幅を広げる。
正直に申しまして、当塾では漢字の学習にそれほど力を入れていませんでした。「一人で家でも学習できる」という点が大きな理由です。つまり塾は「漢字についてはその個人学習の状況をチェックする」機能だけを果たそうとしていました。
これは「学校に比べれば、塾の時間は極めて限られたものである。そうであるならば、塾では講師がしっかり解説することが必要な内容を中心に学習すべきだ」ということが当塾の基本的な考えであるからです。
しかしながら、ここにきてそのスタンスで行ってきた漢字学習を大幅に変更するには、当然ですが理由があります。それは以下の2点です。
1.ここ数年で明確になってきた生徒さんの抽象的な思考力の低下傾向
2.大学入試改革、それにつながる高校入試の国語の高難度化への対応の必要性
これらについて具体的なお話は次回以降にいたします。
では、今回はこの辺で失礼いたします。