こんにちは。
昨日申しましたように、本日、今年度の埼玉県公立高校入試の最終倍率が決定しました。
そこで熊谷・深谷・本庄市郡の高校の倍率について最初の出願時(2月8日)の倍率とどう変わったのかについて考察します。
例年、保護者の方の多くが「倍率が高くなれば、その高校の難度が上がるのではないか?」と心配されています。
そこで、その件についても言及します。
まずは各高校の最初の出願時と最終倍率と時点の志願者数・倍率との比較を行ってみます。
熊谷高校 最初の出願1.08 最終倍率1.11 倍率増減 +0.03
熊谷女子高校 0.95 0.99 +0.04
熊谷西高校(普通科) 1.24 1.17 -0.17
熊谷西高校(理数科) 1.48 1.43 -0.05
本庄高校 1.14 1.11 +0.03
妻沼高校 1.04 1.02 -0.02
熊谷農業高校(食品科学科) 0.80 0.85 +0.05
熊谷農業高校(生活技術科) 1.15 1.13 -0.02
熊谷農業高校(生物生産工学科) 1.01 1.01 +0
熊谷農業高校(生物生産技術科) 1.09 1.01 +0.08
深谷商業高校(商業科) 1.22 1.18 -0.04
深谷商業高校(情報処理科) 0.99 0.98 -0.01
深谷商業高校(会計科) 1.08 1.13 +0.05
* 上記の内、学科の記載がない高校は、全て普通科である。
・ 熊谷工業高校・熊谷商業高校・児玉高校・深谷高校・深谷第一高校・寄居城北高校等
倍率が1.00以下の高校は事実上、無風入試になるので上記の表には記載していない。
以下は考察になります。
・熊谷高校・熊谷女子高校・熊谷西高校
この地区を代表する公立の進学校だが、12月15日の時点で熊谷高校・熊谷女子高校は定員に達していなかった。
唯一、熊谷西高校が高倍率を示していた。
実際に出願されると、熊谷高校は定員を確保。熊谷西高校は倍率の低下が見られた。
熊谷女子高校はおそらく初めての定員割れだが、既に現中2生向けの学校説明会を行い捲土重来を図っている。この傾向が続くかは不明。
例年では、熊谷西高が高倍率だった場合、本庄高校に流れる受験生があるが、今年は熊谷高校・熊谷女子高校へ変更したと思われる。
本庄高校
上記の通り、例年ならば熊谷西高校から変更する受験生がいるのに対し、今年は少数だったと考えられる。
一部の受験生は定員未達だった深谷第一高校に流れたと考えられる。
妻沼高校
私が塾講師になって27年だが、同校が定員をオーバーするのは初めてだったと記憶している。
昨年は深谷高校が、制服を変更し、久々に定員をオーバーしたが、妻沼高校はまだ未調査である。
分かりましたら、報告いたします。
熊谷農業高校
同校では第二希望を認めており「食品科学科・生活技術科」「生物生産工学科・生物生産技術科」という組み合わせが一般的と思われる。
このうち前者では出願者計79名/定員計80名で倍率は0.99となる。
後者では出願者計161名/定員計159名で倍率は1.01である。
従って「食品科学科・生活技術科」は事実上、無風入試と言える。
「生産生物工学科・生産生物技術科」は最後の最後で明暗が分かれるかもしれない「厳しい戦い」になりそうです。
ここまで倍率が1.00に近いと「つまらないミス」で失敗することがあるので、テストに集中してほしいものです。
深谷商業高校
同校も第二希望を認めているので、3学科の倍率は出願者計310名/定員計278名で倍率は1.14倍になっている。
これは今年の県北地区の専門学科(農工商)では最難関となった。
第二希望を情報処理科にした場合、救済されるのは2名のみであり、激戦となった。
とは言え、合格に達する得点を入試で上げればいい訳です。そしてその得点(偏差値相当)は急に2も3も上がりません。
そう考えれば、受験生の心構えとして「まずは入試に全力集中!」すべきと思います。
こうして見ると、全体的に考察しませんでしたが、無風入試の高校が増えているように思えます。
特に熊谷女子高校の定員割れは学校関係者やOGの方々にはショックだと思います。
とはいえ、上記の通り、この傾向が続くかは分かりません。
あとは、本番までもう1週間を切ったので、悔いの無い学習を進めてほしいと切望しています。頑張りましょう。