前回のブログについて次のようなご連絡を中3生の保護者の方から頂きました。
「実はウチの子は塾に行っていないのです。ですから自習室への強制参加といっても無理な状況で」
ということです。
これに対して当方からお話ししたのは
「上からの提案」でなく「交換条件」を提案しましょう。フィフティ・フィフティの提案です。
でした。具体的に言うと
「この夏休みだけでも、どこかの塾の夏期講習会に参加させることを交換条件とする」
ということです。
この件の生徒さんは、こちらが予想した通り今までに「塾」と名がつくところには全く通ったことがないそうです。
それもあってか、進級するたびに「成績が心配だから塾に行ったら」と薦めても「嫌だ!」の一言で終わっていたようです。
しかし、部活も引退して本腰を入れて勉強するかと思っていたら、かえって生活はダラダラしているようにしか思えない状況。
「恥ずかしいことですが、そのことで毎日ケンカのような状況です」
「『やりなさい』『やってるよ』」「『やってないでしょう!』「今やろうと思っているのにそう言うからやる気なくしたの!』」
「こんな風にブログに書いてあるようなやり取りばかりで、私もどうしたらいいか疲れまして」
「ただ塾に行っていないので強制的に勉強させる環境が整っているとは言えませんし」
というお話しでした。
おそらく受験生本人も「勉強しなくっちゃ!」ということは分かっているはずです。
しかし、高校卒業後のことなどを考えたことは全くないようでした(保護者の方に確認しました)。
また、「何を」「どのように」「どれくらい」「なぜ」勉強するのかということに対して、自分なりの答えを見いだせていない状況のようです。
これは、これまでに日々の自主学習をほとんどしていないことも大きく響いています。
そこで当方からはさらに次のような提案をしました。
「まずは次のように生徒さんに伝えて下さい。
・ そこまで言うのならば、今度の期末試験では自己最高の順位か得点をマークすること。
・ それが出来れば保護者からは勉強に対して口は出さない(期末テスト前から)。
・ ただし、それが無理だった場合、どこかの塾の夏期講習会に参加して、夏休みはしっかり勉強してもらう。
・ 参加する塾は保護者が決める。自己最高の結果が出せなかったのだから、従ってもらう。
その上で保護者の方は塾の選定に入ってください。
・ 利用時間が長めの自習室のある塾を探す。
・ 単に成績だけでなく、将来の方向性・高校別の特徴・受験生個人の志向を考慮してアドバイス出来る塾がベスト。
・ 夏期講習会の内容は、最低でも5科目の中1・2年生の復習が終わるプログラムを組んでいる塾であること。」
こうした受験生と保護者の方との意見の食い違いはよくあるケースですが、そのような時に外部の問題解決機関として学習塾の利用をご検討いただくのも一つの案かと思います。
他にもお悩みの保護者の方がいらっしゃいましたら、遠慮なくご連絡ください。
この件については以下の動画でも解説しています。
インスタグラムも是非、ご覧ください。
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