こんにちは。
先日のブログにコメントを頂いた方から「今年も理科の予想問題の記事を見たい」というご希望をいただきました。
今回はそれにお応えして、イレギュラーな投稿になります。
まずはこのブログの年中行事となった理科の問題予想ですが、次のようなデータに基づいています。
・ 埼玉県公立高校入試の理科は5つの大問で構成されている。
・ 大問1は理科の4分野の基礎問題の集合形式になっている。
・ それ以降は大問2「地学」、大問3「生物」、大問4「化学」、大問5「物理」の構成である。
・ 大問2~5までは中学の各学年で学習する内容が異なっており、どこかの1学年の内容中心に考察する問題構成である。
・ 従って大問2~5までは過去複数年の出題を見てみると、次の出題傾向が予想される。
・ よって、ここで出題予想が出来るのは大問2~5までの各分野である。
では、各分野ごとにこの3年間の出題内容とそれに対する予想の結果、そして今年度の出題予想を書いてみます。
なお、「過去3年間」としたのは2021年度入試ではコロナウイルスの為、出題範囲が狭くなったことがあったからです。
大問2(地学)
出題
2022年度 天文(中3)
2023年度 気象(中2)
2024年度 天文(中3)
予想 本命 大地の変化(中1)
対抗 天文(中3)
結果 残念ながら、本命は外れました。対抗が出題されたので「0点」を免れたという印象です。
今年度の予想
本命 大地の変化(中1)*特に地層が長い間出題されていない
対抗 気象
さすがにここまでくると「大地の変化」が大本命です。能登半島地震のデータが提示されるかもしれません。
大問3(生物)
出題
2022年度 動物(中2)
2023年度 遺伝(中3)*植物(中1)の知識も
2024年度 動物(中2)
予想 本命 生態系・食物連鎖(中3)
対抗 動物(中2)
結果 地学同様、対抗で何とか「0点」を免れた状況でした。
今年度の予想
本命 植物(中1)*生態系・食物連鎖(中3)の知識も必要になる可能性あり
対抗 細胞分裂(中3)
「動物」が3年間で2回出題されているので今年度はパス。メインでの出題がない「植物」が本命になります。
ただ、細胞分裂もこの間に出題されていないので要チエックです。
大問4(化学)
出題
2022年度 身の回りの物質(中1)
2023年度 原子と分子(中2)
2024年度 原子と分子(中2)
予想 本命 イオン(中3)
対抗 物質の三態(中1)
結果 ものの見事に予想が外れました。2年連続で同じ分野が来ることが極めて珍しい状況です。
出題関係者の方に、この「出題予想」を読まれてしまったのでしょうか?
今年度の予想
本命 イオン(中3)
対抗 物質の三態(中1)
昨年度の予想が外れたので、今年度の予想はそのままです。さすがに3年連続の「原子と分子」は予想しずらいです。
大問5(物理)
出題
2022年度 力(中1)
2023年度 光(中1)
2024年度 運動とエネルギー(中3)
予想 本命 運動とエネルギー(中3)
対抗 電気(中2)
結果 これは予想が的中。化学の「はずれ」をここで少しは 取り戻せたでしょうか。
今年度の予想
本命 電気(中2)
対抗 力・光・音(中1)
いよいよ満を持して「電気」の出題を予想します。受験生でも最も苦手とする人が多い分野です。
そこで、どうしても苦手な人は、オームの法則・回路図等「基本的な問題で得点出来ればいいや」と考えてもいいでしょう。
肝心なのは「0点」を避ける、という事です。
また、対抗は中1の内容ですが、「音」の出題がされて久しいので、基本事項を抑えておくといいでしょう。
という訳で、今年度の「理科の出題予想」は以上です。
当たり前のことですが、これが「100%当たり!」という保証は全くありません。
但し、理科が苦手な人にとっては入試までの短い時間でどの分野に注力すべきかという指標にはなると思います。
この記事が、受験生の参考になれば幸いです。
では、本日はこの辺で、失礼します。