ゴールデンウイークも終了し、普段のペースに落ち着いたご家庭がほとんどかと思います。
中学生の場合、次は二週間後の一学期中間テストが一つのターゲットになります。当塾も徐々にピッチを上げていく必要性が出てきました。
さて、本日のタイトルですが、4月最後のブログに「計算力は必要ですが、計算力だけでも」という記事を書きました。
確かに算数・数学の応用問題には理論立てての思考力が必要なのですが、まだその段階にも到達しない「算数・数学大嫌い」という生徒さんが多いのも事実です。
そこで、今回はそのような人に対し何らかのきっかけになってくれればと書いてみました。
私は学習塾の講師をして既に20年以上ですが、算数・数学が苦手な人の特徴として「計算が遅くて、雑になっている」ということがあげられると思っています。
これでは応用問題でどんなに良いアイディアが浮かんだとしても、正しい答えを導き出すのは難しいでしょうから、算数・数学が嫌いになっても致し方ないのかもしれません。
そこで、まずは単純な計算のスピードと正確性を上げることが最重要課題になります。
これについてはやはり20年位前から「100マス計算」という学習法がよく取り上げられています。これは加減乗について「たてXよこ」に10マスずつ作ったところに0~9までの数字の計算ができるようになっているものです。それぞれ100問ずつの計算をするわけです。
ゲーム感覚でできるので、当塾でも小学生には必須。中学生でも数学が極端に苦手な人がいる場合には毎回の授業で取り上げるようにしています。
これを考案された方や実施された方の意見では「2分以内が合格」ということですが、塾生と取り組んできた経験から見ると2分30秒を切るようになると、算数に対する極端な苦手意識が薄らいできます。
また、割り算については「割り算九九」を中心に「あまりの出ない割る数が一桁の計算問題90問」にも取り組んでいます。これらのトレーニングを通して計算スピードと正確性が上がってくると、小学校の分数の計算問題や中学校の正負の数・文字式等の計算問題に取り組む準備ができた状態になります。
公立高校の数学の入試問題では計算問題が完璧にできるようになると、平均点まではいかないものの、それ以降の学習で平均点到達も夢ではなくなってきます。
という訳で「算数・数学が極端に苦手」という生徒さんには、まずは「100マス計算等で計算のスピードと正確性を上げる」ことをまず最初の目標にしてもらえればと思います。