結局、最終倍率はどうなった?

こんにちは。

公立高校入試の結果発表から5日たちました。

今回は入試直前のブログでお知らせした

 

「最後の一人に並べば、原則として全員合格」

 

について検証していきます。

 

尚、当塾のある深谷市、周辺の熊谷市・本庄市・寄居町の高校を中心にご説明します。

ご了承ください。

 

では、定員を超えて合格者を出した高校と、何人が定員を超えていたのかを以下に記します。

 

まずは、普通科(理数科も含む)からです。

 

熊谷西高校(普通科)+3名 (理数科)+1名 合計4名

本庄高校 +5名

妻沼高校 +1名

 

・ 普通科では久々に高倍率の熊谷西高校が全校で4名定員を上回っています。

・ 本庄高校は定員を5名上回っていますが、昨年も9名の定員オーバーしており「最後の最後で大激戦」が続いています。

・ 私が塾講師になって38年目ですが、妻沼高校が最終倍率で1.00を超えたことは記憶にありません。

・ 同校は最終倍率1.01になり「最後の一人を争う」ことになったことで、無風入試よりも学校サイドも受験生サイドも良かったと思います。

 

 

では続いて専門学科(農工商・総合)です。

 

熊谷農業高校(生活技術科)+1名

 

・ 専門学科はこの地区ではほとんどが最終倍率1.00を割り込んでおり、他に超えているのは深谷商業高校だけでした。*

*深谷商業高校は3学科合計で1.00を超えているが、実際には情報処理科が0.98倍だった。

・ 同校の場合それでも定員を超えなかったのは、最後の一人がはっきり決着がついたからと考えられます。

・ 熊谷農業高校生活技術科の場合、実受験生は定員を5名上回っていました。

・ 1名は定員オーバー分で合格。残り4名の内、第二希望にしていたはずの食品科学科の合格者は実受験者よりも2名増えていました。

・ 従って、熊谷農業高校の入試では2名の方が残念な結果になっています。

 

 

以上のようにこの地区では4高校5学科で合計11名が定員を超えて合格していました。

 

ただ、専門学科は最終倍率1.00を超えてきたのが、深谷商業高校と熊谷農業高校だけで、他の高校は残念ながら、競争がありませんでした。

また、地区随一の名門女子高である熊谷女子高校も定員割れを起こしていました。

昨年は1.00を超えてきた深谷高校も今年はそこまで達せず、深谷第一高校もちょうど定員到達で無風入試になっています。

県北自体の少子高齢化が進行し、偏差値70以上の受験生は県南の公立高校や私立高校を目指すケースが増えています。

こうしたことが以前に比べると、当該地区での定員を超過した合格者の減少につながっているかもしれません。

 

埼玉新聞のデータです。もちろん県のHPでもデータは明らかにされています。

 

さて、それでは県内の主な高校の定員超過合格者数を以下に記載したいと思います。

 

浦和第一女子高校 +6名  大宮高校(普通科・理数科の合計)+5名  川越高校 +4名  越谷高校 +4名  上尾高校(普通科・商業科の合計) +5名  市立浦和高校 +7名  市立大宮北高校(普通科・理数科の合計)+6名

 

これらの高校は大部分が1.20以上の高倍率の高校です。また旧制中学校や旧制女学校の流れをくむ進学校が多くなっています。

そうした高校の受験層は激戦になると予想がつきます。

 

というわけで「最終倍率は下がる」というブログ記事の検証を行ってきました。

本日もご覧いただきありがとうございました。

 

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