こんにちは。前回に続き部活動に関する2回目のブログです。
前回「生徒さんにも保護者の方にも、負担の多くない部活動を」というお話しをしました。
とはいえ、中学校に進学したばかりの生徒さんには、部活紹介で「ウチの部は県大会にOO年連続出場!」「2年前には全国大会出場!」などと聞かされると、つい「自分もそういう大舞台に立ってみたい」という気持ちが湧き上がってくるのを抑えられない人もいます。
でもそこでちょっと待ってほしいのです。
26年の塾講師の経験から、関東大会や全国大会に出場、或いは参加した生徒さんは10人足らずですが、以下のような問題を抱えているケースがほとんどでした。
・ 土日祝日を含め毎日練習があり、長期休暇でもほとんど練習がある。休みは年10日未満で疲労を抜く暇がない。
・ 放課後の部活だけでなく当然のように朝練習があり、疲労が激しくて家庭学習がほとんどできない。
・ 個人が出場できなくても、大会に参加する他の選手のサポート役をやらされることがある。
・ 大会が大きくなればなるほど、部活の引退時期が遅くなり、本格的な受験勉強の開始が決定的に遅くなる
・ 毎週のように練習試合・小規模の大会があり、会場までの送り迎え等保護者に協力を求められる。
こうなると「生徒さんの精神的肉体的な成長を促す」という部活動の本来の趣旨から大きくはみ出しているのではと考えられます。
元来、文部科学省では「中学校の部活動の大会は学校内レベルで」という指針を示していました。
そう考えると市、あるいは郡レベルの大会でもこの指針に対して規模が大きくなっていることが分かります。
更に大会規模が県・関東、さらに全国大会となるとこの指針から完全に逸脱しているのは明白です。
もうお分かりでしょう。こうした強豪校では
「かなり無理な負担を強いる状況に生徒さんや保護者の方々が置かれている」
「勝つことで得るものもあるが、失うものもそれ以上に多い」
が現状です。
もちろんこのような負担を求めない強豪校もあるでしょう。
ただ、それは多くの場合個人競技の参加者であって、チーム・スポーツになると大半は上記のような負担を求められることを想定した方が良いでしょう。
ですから前回のブログでお知らせしたような
自分が入る部活動の決定については「事前の情報収集と、部活参加の基準設定」が重要になります。
強豪校だからといっても、必ずしも自分もその華やかな舞台に立てるかどうかわかりません。
また、顧問の教諭が変わることで強豪でなくなることも考えられるのですから。
この件については以下の動画でも解説しています。
インスタグラムも是非、ご覧ください。
https://www.instagram.com/yoshiysugu601025