今回はもう少し具体的に「模擬試験の活用法」のヒントをお話ししたいと思います。
まず、科目全般を通してみると
9月以降の模擬試験には「解くべき問題=解かなければならない問題」と「いざとなったら解かなくてもいい問題」がある、という事です。
どういうことか? 以下にその根拠を記します。
この時期には「現状の成績」「志望校の学力レベル」「科目・分野の得手・不得手」によって「解くのに時間が掛かる、掛からない」問題が生します。
別の言い方をすれば「どうすれば同じ模擬試験でも最も得点が出来るのか?」を考えてもよい頃になってきたのです。
それであれば模擬試験が終わった後で、効果的な復習をすることで「弱点と言う穴」が補強されていくことになります。
これが2学期以降の模擬試験の活用法の基本方針になります。
さて科目別に考える前に、模擬試験の活用法の第一歩は
「受けっぱなしにせず、自己採点を行う」
「間違っていた箇所・分野を次回までに復習する計画を立てる」
この場合、前回までお話しした「次回の模擬試験の拡大した範囲の事前復習」のさまたげにならないようにする。
「結果が返ってきたら、自己採点との食い違いを確かめる」。
では、科目別に「模擬試験利用法」を考えてみましょう。
・ 英語 せっかくですから、長文問題をフルに活用してみましょう。
例えば「分からない英単語をピックアップして、次回の模試までにマスターしておく」
「長文問題を全文和訳してみて、模範解答と照らし合わせてみる」
・ 数学 模擬試験を受けた順番に並べて同じ分野・範囲の内容でミスがないかをチエックする。
連続してミスをしている箇所は、弱点になっているので次の模試までに復習をする。
* 社会科も例年同じ傾向で問題が作られるので、このような数学の復習法が活用できます。
・ 理科 大問2は地学、3は生物、4は化学、5は物理と出題分野が決まっている。
それぞれ1・2・3年の内容が手順を変えて出てくるから、まずは復習すること。
それから、次の模試はその学年の内容以外のものが出題される可能性が高い。その準備をすればOK。
・ 国語 国語も大問1「小説文」、2「文法・漢字」、3「論説文」、4「古典」、5「作文」の順で構成されている。
数学と同じように時系列で並べて、ミスの多いところ、得点しにくい分野・問題を探るのが第一段階。
その上で弱点が分かったら、その分野の問題に広く当たるように復習する。
また、古典の復習には問題文を全文「現代語訳」するのも効果的です。模範解答と照らし合わせてみよう。
尚、この件については以下の動画でも解説しています。
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