春期講習会が始まって5日目が終了しました。新中学2年生は明日で終了ですが、新中学3年生はあと3日間あります。みんな毎日3時間の講習でバテ気味ですが、もう受験生なのですから、最後まで頑張ってほしいところです。
それから、新小学6年生のクラスのお問い合わせ・申し込みを多々戴き、こちらは定員まであと2名となりました。希望される方、話だけでも聞きたい方、ご関心のある方は早めにご連絡を戴ければありがたいです。お待ちしています。
さて、前回予告しましたように今回からこの2月の入試で3回目となった「学校選択問題」について考えてみたいと思います。
なぜ、今このテーマを取り上げたのかと言いますと、昨年複数の保護者の方からご質問を受けたからです。
ということは、他の保護者の方の中にも学校選択問題についてよくわからない、あるいは情報をつかんでいない人も多いのではないかと思った次第です。
この「学校選択問題」は2017年の埼玉県公立高校の入試から採用されていますが、簡単に説明しますと「一部の高校では、英語と数学の2科目について一般の入試問題よりも難度の高い問題を受験生に課す」という仕組みです。
その理由や原因については後々探っていくことにしますが、まずは「学校選択問題」が採用される以前の問題について見ることにします。今回は英語です。
埼玉県の公立高校入試は2010年に大きな変更がありましたが、その一つとして各教科が40点満点から100点満点になったことがあげられます。
それ以降の問題形式は学校選択問題が採用された2018年までは、ほとんど変わっていません。
具体的にその形式を見てみますと
大問1 リスニング(28点)
大問2 比較的短めの文章の読解問題(12点)
大問3 会話文の長文読解問題(26点)
大問4 説明文の長文読解問題(26点)
大問5 条件付き英作文(8点)
となっています。
難度は全国各地の公立高校入試の問題としては、難度が高いわけでも、かといって低いわけでもないという捉え方をする人が多かったようです。
平均点を見てみると、2016年の57.4点が最も高く、2012年の44.1点が最も低くなっています。2010~2016年の平均を算出すると50.9とまさに中庸といった結果で、内容も極端な偏りを見せていないものと推測できます。
そういう意味では「修正すべきポイントの少ない入試問題」のように考えてもいいかと思いますが、そうではなかったようです。だからこそ「学校選択問題」を採用することになったのですから。
「それはなぜか」を追求する前に、次回は「数学」の問題について「学校選択問題」以前の状況を確認したいと思います。
では、今回はこの辺で失礼します。