2017年第一回進路相談会①  想定外ですか?(9月27日分) 

更新遅れました。失礼しました。

 

さて、先週お知らせしたように、週末から昨夜まで中学3年生と保護者の方を交えての進路相談会を実施しました。こちらから全員に基礎資料を事前に配って目を通してもらったこともあり、一人平均80分と、これまでの相談会と比べてもかなり少ない時間で済んだかと思います。決して長い時間をかければいいというものではないのですが、それでも今後に行われる中学校の三者面談が平均15分、長くても20分と言われているのに比べればかなり濃密で様々な点から中3生の進路に気を配っているという自負はあります。

 

 

ところで今回の相談会で話し合われた内容を振り返ってみると、以下の3つのパターンになるようです。

 

パターンⅠ  事前に中3生と話したりして、第一希望とその併願校がほぼ決まっている。---全体の約1/3。

パターンⅡ  第一希望に変更はないが、併願校や受験のパターン・スケジュールに一部変更を提案した。---全体の約1/3。

パターンⅢ  第一希望の変更、及び併願校等高校受験の全面的な変更を提案した。---全体の約1/3。

 

このうち、パターンⅠは受験スケジュールに関しては何も問題ないと言えます。「初志貫徹!」「あとは合格できるまでの学力をつけるように頑張ろう!」ということですね。またパターンⅡも「万が一の時、君に合っているのはA高校よりもB高校の方だと思う」「B高校ならば、君が関心を持っている事ができるよ」ということがほとんどなので、問題にはならないでしょう。

 

さてパターンⅢの人です。今年だけでなく過去にも私から「本人は無理と言っていますが、成績が伸びているので一つ上と言われているC高校が狙えますよ。大学受験を考えるのならばその方が良い環境になるはずです」「Dさんもお母さんもどこでも入れればということでE高校希望ということですが、現時点の成績に少しの上乗せでF高校がターゲットになります。本人の将来の希望や性格を考えると、ここで頑張ってF高校を目指す方がいいんじゃないでしょうか」という提案を数々させていただきました。

 

そして、最近増えているのは「この子は本当に家で勉強しないので、私立高校3年間できちんと管理された方がいいんじゃないかと思っているんです」「この子と学校説明会/入試説明会に行きましたら、本人も自分では勉強する気にならないからここでいいと言っていました」という話をされる私立単願希望者と保護者の方々です。まあ、この深谷・本庄地区の私立高校は運営・教育内容共にしっかりしているところが多く、単願でお子さんを預けても酷いことにはならないと判断できます。また公立高校はともすれば「自主性」というキーワードの基、生徒に対して放任主義的な接し方をしているのも事実です。特にお兄さん・お姉さんを公立高校に送った保護者の方でこのような感想を抱き、「だったら下の子は私立高校へ」と考える方が多いですね。

 

その気持ちは分からないわけではないのですが、根本的な対応としては「勉強しないのならば、しなければならない環境に送り込んでしまえばいい」ということではないと考えます。つまり「なぜ、自分は勉強をする必要があるのか?」という課題に自分なりの答えを出せていない現状が問題なのではないでしょうか。このことは「自分はなぜ高校に行くのか?」「高校を卒業したら、そのあとは?」「最終的にはどのようにして職業を決めるのか?」ということに対しての「自分なりの答えが見つかっていない」場合が多いのです。

 

そのような状況下で「勉強しなさい!」という環境に放り込まれても「言われたから仕方なくやる」気持ちから抜け出すのは難しそうです。否、仕方なくでも課題をこなすのならばまだましかもしれません。現在、当塾の高校生クラスに来ている生徒(厳しいと言われる私立高校在籍)によると、全然勉強しない、あるいは自分の関心のある科目しか勉強しない生徒が、高校のクラスにも一定の割合でいるということでした。「勉強が嫌いになる」パターンですね。

 

先週のブログにも記載しましたが、当塾の進路相談会は「その高校に送り込んでしまえばお役御免ではない」という観点で行っています。パターンⅢのように保護者の方・受験生に「その高校は想定外だった」「その受験の組み合わせは考えていなかった」、あるいはパターンⅡのように「まさか私立高校の入試を模擬試験代わりに使うなんて」と思われる提案・アドバイスも、受験生一人一人の性格・志向・関心等様々な点を考慮して行っています次の進路相談会は一か月半後ですが、今回の課題に受験生はどう立ち向かってくれるでしょうか? 彼らの成長が楽しみです。

 

 

追記 今回の進路相談会で複数の受験生から「その高校は無理だからやめろって言われると思っていた」という感想を受けました。

では、私がなぜそう言わないのか? それは次回のブログで書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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