さて、前回の続きです。
前回、大問①は地学・生物・化学・物理の小問集合で成り立っており、以下、大問②は「地学」、大問③は「生物」、大問④は「化学」、大問⑤は「物理」の各分野から出題されているということを記載しました。
そこで、今回は大問②について詳しく見ていきます。ここは地学分野です。過去6年間の問題を見てみると
平成24年度・・・気象(中2)(16点)・・・気象観測中心の出題
平成25年度・・・天文(中3)(16点)・・・惑星(金星)の動き
平成26年度・・・地層(中1)(16点)
平成27年度・・・天文(中3)(16点)・・・恒星(星座)の動き
平成28年度・・・気象(中2)(16点)・・・水蒸気・雲
平成29年度・・・地震(中1)(16点)
こうしてみると次のようなことが分かります。
・ 二年連続で同じ分野からの出題はない。
・ また、同じ分野の出題を見ると、同じテーマでの問題が続くことはない。
・ 以上の点から、今年の地学の出題は「大地の変化(地震・火山・地層)」からの可能性は極めて低い。
・ メインに考えられるのは天文だが、その際のテーマは過去6年で出題されていない「銀河と太陽系」だけとなる。この部分だけでは弱いので、「月の動き」が中心に出題される可能性がある。
・ 次に可能性が高いのは気象だが、こちらで残っているテーマは「日本の気象」であり、季節ごとの気圧配置、季節風、気団等きちんと把握する必要がある。
・ 大問②の出題分野は以上のように「天文」もしくは「気象」の可能性が高い。よって大問①の(1)(2)の地学の問題は中1の「大地の変化」から確実に1問が出題される。もう1問は大問②が「天文」の場合は「気象」、大問②が「気象」の場合は「天文」になる。
・ 大問②=地学は毎年16点で、他の「生物」「化学」「物理」が20点なのに対し若干低く設定されているが、「大地の変化」や「気象」は社会科との関連も深く、残り少ない時間での追い込みも可能なので、学習しておいても損はない。きちんと基礎固めをすれば点が取れる分野である。
という訳で、本日は大問②=地学分野の出題を予想してみました。
次回は大問③=生物を取り上げます。