今年も卒業生の進路を色々と聞く時期になってきました。
二日前、高3の生徒さんの保護者の方がいらして「国立大学の医学部医学科に合格しました」という嬉しいニュースを聞くことができました。
小5から高1まで塾で頑張っていたのですが、その後も「高校で出されたこの英語の問題が分かりません。先生、ヘルプ!」などとよく顔を見せてくれていたので大変気になっていました。
小学生の時から「病気で困っている人を助けたい」ということを語ってくれていたので、正に初志貫徹ですが、これからもその時の気持ちを忘れずに頑張ってくれることでしょう。本当に嬉しい限りです。
なお、この件については来週火曜日に新聞に入れる折り込み広告でも触れています。「高校入試説明会(3月17日)」「春期講習会(3月30日~4月4日)」のご案内も知れいます。ぜひご一読下さい。もしも「見る機会がないよ」という方がいらっしゃいましたら、お電話いただければ郵送いたします。ご一報ください。
さて、このテーマも本日が最終回です。今回は大問⑤「物理」です。
早速、過去6年間の出題傾向をチェックしてみましょう。
2012年度 電気(電気エネルギー)(中2)
2013年度 運動とエネルギー(力の規則性)(中3)
2014年度 運動とエネルギー(運動の変化と力)(中3)
2015年度 電気(電気エネルギー)(中2)
2016年度 光(光とレンズ)(中1)
2017年度 運動とエネルギー(運動の変化と力)(中3)
・ この6年間で最も多く出題されているのは中3の「運動とエネルギー」であり、次いで中2の「電気」である。
・ 「理科が苦手」という生徒はこの物理分野が苦手というケースが多い。また、常に平均点以上を取れる生徒でも物理分野が不得手という場合もよく見られる。物理分野は理科の中で最も数学的要素が入ってくる内容だからである。つまり「数学が苦手=物理が苦手」というパターンに直結しているといえる。
・ 過去6年間で大問⑤に出題されていないのは中1の「音」と「圧力・水圧」などだが、いずれも複数の問を作るには問題に工夫が必要になるためと考えられる。なお、小問集合の形をとる大問①では2014・2017年度に「音」が出題されている。
・ 以上の点から考察すると2018年度の大問⑤では3年ぶりに「電気(中2)」からの出題の可能性が高いのではないかと思われる。
・ 「電気」の攻略法だが、物理分野全般に言えることでもあるが、最初の内容を積み重ねて理解を深めていくことになる。従って「直列・並列回路それぞれでの電流・電圧の特徴」「オームの法則」「電力と熱量」を一つずつ再確認しておかねばならない。
・ また、この物理分野が苦手な人は入試本番まであと1か月となった現状では、「これ以上の内容の問題が入試に出たら、自分には解ける確証がないから、他の問題で点を取れるようにしよう」という思い切った割り切りも必要になってくる。「満点を取らなければ合格できない」という高校はないのだから「合格できる点を取る」ことに集中した方が良いのは自明の理である。
という訳で、5週間に渡って「2018年度埼玉県公立高校「理科」の入試問題を予想してみる」をお送りしてきました。
もう一度確認しますと 大問② 地学 メインは「天文(中3)」。次点で「気象(中2)」の可能性も
大問③ 生物 細胞分裂・遺伝など「生殖(中3)」
大問④ 化学 気体・水溶液・状態変化・密度(中1)等
大問⑤ 物理 電気(中2)
と予想してみました。今年の受験生と保護者の方々にとって少しでも安心できたり、参考になれば幸いです。
また、来年以降の受験生にもこのような問題分析や出題予想は参考になると思います。多くの方からのご意見・ご質問を戴ければありがたいです。
できればお電話がありがたいのですが、、、お待ちしています。
追記 上記の新聞の折り込み広告に「公立高校の国語の入試問題は難しくなっているという内容のブログ記事を掲載している」と書いていますので、この週末の三連休中に同内容の連載を始めたいと思います。